精密加工部品

レコード針

穴石

レコードを再生する際、直接レコード溝に接触し、その微細な振動をピックアップするレコード針は、カートリッジにとってもレコード盤にとっても最も重要なものとなります。

ナミキのレコード針はダイヤモンドの材質から、加工、仕上げ、さらにカンチレバーへの組込みまで細心の注意を払い、レコードが最良の状態でトレースできるようにしています。特にレコード溝に接触する部分のポリッシング研磨は最も高度な技術を駆使しており、国内はもとより世界の有名カートリッジメーカーの高級カートリッジに広く採用されて折紙付きです。

電子顕微鏡をはじめ各種の特殊顕微鏡、検査装置により、常に品質をチェックし、品質保証を行なっております。

ダイヤモンド針に使用されるダイヤモンドは、本質的には指輪などに使用されるものと同一です。これら素材は、超精密の技術により研磨・加工されます。
先端部は丸針で.5mil(0.0127mm)、楕円針で.3×.7milとまさにミクロの精度。高度な技術によって生み出された1本のダイヤモンド針は、まさに音を知り、音を創る芸術品と言えましょう。
(a) 素材には、正八面体結晶の最良質ダイヤモンドを使用。
(b) ダイヤモンド粉末により、結晶軸にそって研磨。
先端部を加工するため金属棒の先に植え込み、入念に研磨。
(c) 鋭角に仕上げられた先端部を丸、楕円などの形状に加工。
以上の工程を追え金属棒から取り出し反対側を切り落す。

 

 

針先形状名称及び規格

針先名称 略称(B) r (μ) R (μ) T (μ) G (μ)
マイクロリッジ針 - MR 2 ~ 3 70 ~ 80 15 ~ 21 6 ~
タイプⅢ針 - Ⅲ 5 ~ 8 35 ~ 45 16 ~ 21 5 ~ 9
楕円針 - E /.3 × .7mil 5 ~ 10
(.2~.4mil)
15 ~ 20
(.6~.8mil)
 
丸 針 - R / .5mil 10 ~ 15 (.4~.6mil)
- R / .6mil 13 ~ 18 (.5~.7mil)
- R / .7mil 15 ~ 20 (.6~.8mil)
マイクロリッジ針-MR タイプⅢ針-Ⅲ 楕円針 丸針

 

針先形状と接触面積の関係図

  点接触針 線接触針
丸針.7mil 丸針.5mil 楕円針.3×7mil ラインコンタクト針 マイクロリッジ針
前方より見た図
A - A' 断面図
レコードの接触部
接触面積 30.5μ㎡ 23.4μ㎡ 20.6μ㎡ 46.7μ㎡ 62.1μ㎡
L1/L2 1 1 1.8 6 9

 

録音再生における各種チップとレコード溝の接触点

録音と再生。この音を生み出すためのプロセスにおいては、音をレコード盤に切るカッター針と、再生するための再生針という、まったく性質の異なる針が使用されます。再生するレコード針の形状は、レコードの溝を切るカッター針と異なるため、この2種の針のレコード溝に接触する状態は違ったものとなります。このような針先形状の相違は、レコード音溝の最大振幅時に発生する、トレーシング歪の原因となります。ナミキではこのトレーシング歪を解消するため、さまざまな形状の針を開発しました。

 


関連技術